生化学

単位、接頭語

生化学の分野ではいろんな単位がでてきます。今回は基本的な単位をおさえましょう。

学生さん
学生さん
単位っていっぱいありすぎて難しいです。。
はなたか先生
はなたか先生
そうですね。まずは国際的に定められた単位から押さえましょう

国際単位系(SI)

国際的に用いられる共通の単位系を国際単位系(SI)といいます。国際単位系では、もっとも基本となる7つの基本単位を定めています。

これら7つの単位をSI基本単位といいます。

SI基本単位の定義

SI単位は普遍的に変わらないように明確な定義が定められています。

例えば、1メートルの定義は次のように定められていました。

メートルは、1秒の299792458分の1の時間に光が真空中を伝わる行程の長さである。
出典:第8版SI文書(産業技術総合研究所 計量標準総合センター、2006)

学生さん
学生さん
ちょっとイメージがわきませんが、なんだかすごそうですね

そうですね。専門家でないとイメージするのは難しいですが、時代とともに変わったり消滅したりすることがないよう、よく考えて定められているということです。

しかし、実はこの定義が最近新しくなりました。特に、キログラムの定義が変わることが大きくニュースに取り上げられましたので、覚えている人もいると思います。

新しい定義は2019年5月20日に施行されるわけですが、それまでの旧定義においてキログラムは、『キログラムは質量の単位であって、単位の大きさは国際キログラム原器の質量に等しい』と定められていたのも驚きですね。新定義でのキログラムは『キログラムは、プランク定数hを正確に6.62607015×10-34 Jsと定めることによって設定されるそうです。一般人には難解ですが、新定義ではすべての単位が基礎物理定数によって定義されることで、どこでも実現可能な普遍的な定義となるそうです。

SI組立単位

国際単位系では、7つのSI基本単位以外の単位は、SI基本単位の積または商の組合せにより作られるようになっています。これらをSI組立単位といいます。

SI組立単位には次のようなものがあります。

さらにSI組立単位でも固有の名称と記号がつけられているものがあります。

はなたか先生
はなたか先生
0℃=273.15 Kですね

SI接頭語

SI単位では接頭語をつけることにより10の整数乗倍の単位を表現できるようになっています。そのための接頭語をSI接頭語といいます。

SI接頭語には次のようなものがあります。

はなたか先生
はなたか先生
これはよく覚えておきましょう

非SI単位

ここまでSI単位について説明しましたが、実際には従来からの慣用単位(非SI単位)が用いられる場面もまだ多くあります。そのため、非SI単位のなかでも代表的なものには慣れておきましょう。

今回のポイント

Check!
  • 国際的に用いられる共通の単位系をSI(国際単位系)といいます。国際単位系では、基本となる7つの単位SI基本単位の積または商の組み合わせによりSI組立単位が作られます。
  • 単位の10の整数乗もしくは整数分の1を表すのにSI接頭語を用います。
はなたか先生
はなたか先生
今回はここまで!

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